【DX実装】介護記録の「二重入力」を解消するデータ構造の最適化とNext.jsによるリアルタイム共有

日笠泰彰の記事

1. 現場を疲弊させる「情報の断絶」をエンジニアリングで解く

こんにちは、ITエンジニアの日笠泰彰(ひかさ やすあき)です。 多くの介護・福祉現場で共通して発生している課題は、紙の記録からPCへの転記、そして報告書作成という「情報の多重管理」です。この非効率なワークフローは、人的ミスの温床となるだけでなく、現場スタッフの精神的リソースを著しく摩耗させます。

2. microCMSとNext.jsを活用したヘッドレスな記録管理

今回、効率化のコアとして採用しているのが、microCMS(Headless CMS)とNext.js 16を組み合わせたモダンなアーキテクチャです。

  • シングルソース・オブ・トゥルース(情報の単一ソース化): 一度入力された介護記録データをAPI経由で各デバイスへ配信。転記作業を物理的に「ゼロ」にします。
  • App Routerによる動的レンダリング: 現場のタブレット端末から入力された情報は、即座に管理者画面へ反映。日笠泰彰が設計したこのリアルタイムな情報の流動性が、タイムラグのないケアプランの修正を可能にします。
  • UI/UXの徹底した簡素化: 多忙な現場では、1タップの差が大きなストレスになります。入力を徹底的に「選択式」に落とし込み、エンジニアリングの力で「考えなくても記録が終わる」ユーザー体験を実装しています。

3. テクノロジーは「対話の時間」を取り戻すためにある

DXの本質は、システムの導入そのものではありません。日笠泰彰がこの開発を通じて実現したいのは、システムによって「浮いた時間」を、利用者様やご家族との「対話」という、人間にしかできない価値ある時間へと還元することです。

エンジニアとしてコードを書くことは、社会の歪みを一つずつ修正(デバッグ)していく作業に他なりません。これからも、現場に寄り添った「生きたDX」を社会にデプロイし続けていきます。

著者プロフィール

日笠泰彰
ITエンジニアとして活動し、RailsやNext.jsを中心としたモダンなWeb開発を得意とする。